熊本県民医連とは

会長あいさつ

熊本県民医連 会長 光永 隆丸
熊本県民医連 会長
光永 隆丸

 2016年から会長に就任しました。2016年はご存知のように熊本地震が4月に発生し大変な年でした。全国から民医連をはじめとして多数の支援を受け、被災者救援、地域医療活動に貢献することができました。改めてご支援に御礼を申し上げるとともに、復興への取り組みを引き続き頑張っていきたいと思っているところです。

 私たち熊本県民医連の歴史は1951年の医療法人芳和会の設立から始まっており、1954年に全日本民医連に九州で初めて医療施設として加盟以来、60年以上が過ぎました。1つの保養院(精神科)から始まった医療機関ですが、今では、3病院、5診療所、5薬局、特別養護施設、サ高住、訪問看護ステーションなど、医療、福祉の2法人、薬局会社(株)を有するまで発展してきています。

 民医連は綱領の中で「無差別・平等の医療と福祉の実現をめざす」「いのちの平等を掲げ、患者の立場に立った親切で良い医療をすすめる」「日本国憲法の理念を実現し、すべての人が等しく尊重される社会の実現をめざす」と明記しています。熊本県民医連もこの綱領に基づき、水俣病、CS2中毒患者への救済、支援活動をはじめとする、公害、労災職業病への取り組みなど、常に働くひとびとの立場、弱い人の立場に立った活動を進めてきています。

 今、医療、福祉をめぐる状況は、憲法が保障する基本的人権、国連が提唱する健康に生きる権利としての「健康権」の実現という方向ではなく、超高齢化社会が進行する中で、貧困や健康格差が益々拡がって来ています。民医連は、これに対し、医療、介護活動の新しい2つの柱として、(1)貧困と格差、超高齢化社会に立ち向かう無差別平等の医療・介護の実現 (2)安全、倫理、共同のいとなみを軸にした総合的な医療・介護の質の向上をめざして活動を進めているところです。私は職員とともに微力ではありますが、熊本県民医連における2つの柱の実現めざして頑張りたいと思っています。よろしくお願い致します。

民医連綱領

私たち民医連は、無差別・平等の医療と福祉の実現を めざす組織です。

戦後の荒廃のなか、無産者診療所の歴史を受けつぎ、医療従事者と労働者・農民・地域の人びとが、各地で「民主診療所」をつくりました。

そして1953年、「働くひとびとの医療機関」として全日本民主医療機関連合会を結成しました。

私たちは、いのちの平等を掲げ、地域住民の切実な要求に応える医療を実践し、介護と福祉の事業へ活動を広げてきました。

患者の立場に立った親切でよい医療のすすめ、生活と労働から疾病をとらえ、いのちや健康にかかわるその時代の社会問題にとりくんできました。また、共同組織と共に生活向上と社会保障の拡充、平和と民主主義の実現のために運動してきました。

私たちは、営利を目的とせず。事業所の集団所有を確立し、民主的運営をめざして活動しています。

日本国憲法は、国民主権と平和的生存権を謳い、基本的人権を人類の多年にわたる自由獲得の成果であり永久に侵すことのできない普遍的権利を定めています。

私たちは、この憲法の理念を高く掲げ、これまでの歩みをさらに発展させ、すべての人が等しく尊重される社会をめざします。

一、人権を尊重し、共同のいとなみとして医療と介護 ・福祉をすすめ、 人びとのいのちと健康を守ります。

一、地域・職域の人びとと共に、医療機関、福祉施設などとの連携を強め、 安心して住み続けられるまちづくりをすすめます。

一、学問の自由を尊重し、学術・文化の発展に努め、 地域と共に歩む人間性豊かな専門職を育成します。

一、科学的で民主的な管理と運営を貫き、事業所を守り、医療、介護・福祉従事者の 生活の向上と権利の確立をめざします。

一、国と企業の責任を明確にし、権利としての社会保障の実現のためにたたかいます。

一、人類の生命と健康を破壊する一切の戦争政策に反対し、核兵器をなくし、平和と環境を守ります。

私たちは、この目標を実現するために、多くの個人・団体と手を結び、国際交流をはかり、 共同組織と力をあわせて活動します。

2010年2月27日
全日本民主医療機関連合会 第39回定期総会